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第48回日本栄養改善学会 食生活継続通信指導に関する研究(第4報)

第48回日本栄養改善学会
食生活継続通信指導に関する研究(第4報)
~ 企業における継続通信指導の10年間の傾向と効果~

○井上正子  富岡悦子  井上一也  (日本医療栄養センター)





目 的

 企業で働く社員と家族の健康管理の一助として通信による食生活指導を実施して11年目を迎えた。10年間で実施延べ人数が20841人(女性76%、男性24%)、個人別には12198人が受診した。この10年間の指導内容を振り返り、継続者の食生活における意識、内容の変化や傾向を確認し、指導効果の検討を行ったので報告する。

方 法

年1回、各家庭に食生活調査表を送付、回収して指導を行っていたが、9回より主婦健診受診者に対象を絞って実施する一方で、その他の希望者も受診可能にしたところ、回収率が上昇した。今回は10回目受診した者を対象に継続回数による食生活内容の変化、受診者の感想等を中心に分析してみた。

結 果・考 察

A団体 の10回目の受診者は3049人で、その内初回者は46%、継続者は54%であった。継続者の内2~5回の受診者が90%、6~10回と多回数受診しているものは10%であった。食生活内容(食品の摂取状況や食習慣)を5ランクに分けて判定した結果を、受診回数により比較してみると、ほぼ合格とされるA.B判定が初回者11%、2~5回15%、6~10回26%であり、逆にかなりの改善を要するD.E判定が初回者35%、2~5回27%、6~10回21%と多回継続者の方が良い傾向であることが確認できた。しかし、多回継続者の中でも順調に改善されている者ばかりではなく、女性では生活環境の変化(妊娠、出産、子育て、同居、仕事、子供の独立等)が食生活に影響を与えている。例えば、改善してきたところで仕事をやめ、外食や市販品の利用が増え、食品の過不足が目立つようになる等がある。しかし受診感想は「一時期食生活が乱れたが、指導により反省点がわかり、改善の努力をするようになった」とある。このように長い人生で色々な分岐点があるが、継続指導により食生活の意識改革が上手にでき、また主婦として家族全員への食事配慮が上手になされている傾向も捉えられることから、指導の重要性が示唆される。