栄養を通して健康・社会に貢献 栄養教育と栄養指導サービスの「日本医療栄養センター」

プチ講座NO.1(はつらつセミナー7月「抗酸化成分で酸化を防ぐ」)

☆管理栄養士・栄養士のためのプチ講座では、毎月第一水曜日に当センターで行っている
料理教室(はつらつ人生の食生活セミナー)の講義内容をご紹介しています。

 解説の仕方など、お仕事での栄養指導や栄養相談にお役立て頂ければと思います。

 

管理栄養士・栄養士のためのプチ講座 NO.1

はつらつ人生の食生活セミナー 平成2476日 

講義テーマ:「抗酸化成分で酸化を防ぐ」


✿医学からのお話し:井上内科医院 院長 井上一也

私は“アンチエイジング”や“活性酸素”についてはあまり信用していませんので、少し
歴史の話をしたいと思います。とても昔、強く長寿を望んだ人がいました。それは誰だと
思いますか?秦の始皇帝です。紀元前221年、秦は戦国六国を滅ぼし、史上初めて中
国を統一しました。またこの頃不老不死を求めて方土(仙術者)を仕えさせ長寿の霊薬
を探させたりもしたそうです。


さて日本にも不老長寿の薬として昔からいわれているものがあります。皆さんがだい
たい飲む、お正月の「御屠蘇(お酒)」です。これは初期の風邪などに効くとして唐の
時代に始まり日本では平安時代といわれていています。こういう御屠蘇や漢方に始まり
現代ではサプリメントなどいつの時代も皆長生きするために苦労してきたのですね。
これだけ大昔から人は長寿を願って右往左往していたのですがら、簡単に“アンチエイ
ジング”といって若返りを求めるのは難しいことだと思います。
 
 


 

✿栄養学からのお話し:日本医療栄養センター 所長 井上正子

  今皆さんがそろってアンチエイジングを目指すのは何故でしょうか?日本では
65歳以上を「高齢者」と呼んでいます。65歳といってもまだまだお若い方もいますが、定義
として65歳以上となっています。また高齢化率というものがあり、その民族の7%が65
以上になると「高齢化社会」といい、14%以上になると「高齢社会」といわれています。
日本はどうかというと24%なので、6人に1人が高齢者となっています。こういう状況なの
で、元気な高齢者を作らなければ…ということで、アンチエイジングに取りかかりましょう
という話がでているのです。院長の話で「御屠蘇(お酒)」の話が出ましたが、飲み過ぎ
はもちろん良くないですね。

活性酸素の原因としてはタバコ・アルコール・排ガスなどがあります。実は普通に暮
らしているだけでも体の中で活性酸素を作っています。それは3大栄養素を燃やして
エネルギーにする時、2%ほど活性酸素ができ、私たちが老化していく最大の原因が
これと言われています。この活性酸素ができるだけ身体ダメージを与えないようにす
るために、なるべく抗酸化力のある食品も摂る…という考え方をしています。

(テキスト:井上正子監修「新しい栄養学と食のきほん事典」(西東社)
 →4647ページの解説)省略

アンチエイジングというと皆さん気になるのがコラーゲンですね。これはどれくらい吸収
するかはっきりとは分かっていませんが、まったくゼロではないようです。

そしてストレスはアンチエイジングを抑えてしまうものの一つです。ストレスに対するビ
タミンCの働きというのはずいぶん報告が多いですね。心拍数を上げたり血圧をあげたり
と体の構えができる。出てくるホルモンがアドレナリンですよね。その時ビラミンCが大量
に消費されてしまうので、ストレスを感じたらビタミンCをとっておきましょうということにな
ります。そうするとストレスの対応も上手になってくると思います。今ビタミンC100mg
が摂取基準量になっていますので、とにかく不足しないように食事からとっておきましょう。

 

先ほど抗酸化作用のあるものとしてビタミンACEがあるとお話ししましたが、これ以外にも
ポリフェノールとして、いちやく赤ワインやアントシアニンのブルーベリーが有名になりました。
目の網膜にあるロドプシンという物質は、視力を働かせているとき、特にフラッシュを浴び
ているときにパッと使ってしまうんです。これをブルーベリーなどに含まれているアントシ
アニンは再合成する働きをします。それで視力を回復することが実証されている
わけです。そして同時に抗酸化作用が強いといわれています。

 

(テキスト:同上→118119ページの解説)省略

 

ビタミンCの爆弾といわれる“ローズヒップ”のご紹介もさせていただきました。

試食の際にローズヒップティーとして飲みました。ジャムにしても美味しいですよ♪
 

 

図:当日配布した講義資料1
  調理実習の様子はこちらからどうぞ→★